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中矢暁美(あんき代表)

『「全国痴呆性高齢者宅老所・グループホーム研究交流フォーラム’99」に参加して』

 

 1999年 2/27(土)〜2/28(日)、宮城県仙台市の東北福祉大学において、標記の全国フォーラムが開催されました。

 主催は宮城県内にある福祉関係の各団体連絡会。
出版社や地元の多くの企業等の協賛を受け、厚生省・総務庁・建設省・自治省・全国社会福祉協議会・日本医師会等々の、多くの団体の後援のもとに、昨年の参加者800人を超える勢いの参加者が一同に集いました。

 今回は特に「宅老所・グループホームとは何か」を掘り下げ、明らかにするとともに、介護保険下における運営と市町村・都道府県・国の役割を考えるほか、ホームを推進するための都道府県や全国での緩やかなネットワーク化を進めることを目的に開催されました。

 ここで言う痴呆性高齢者宅老所・グループホームとは、日帰り・滞在・居住を含む小規模ホーム(5〜8人程度)を意味します。運営主体の法人格の有無や営利非営利は問いません。

 フォーラムは、2日間に渡り、初日は基調講演・ディスカッション・事例報告等が行われ、二日目は9つの分科会に別れ、各々のテーマ別に報告が行われました。

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 それぞれの分科会のテーマは次の通り。

第1分科会 「痴呆性高齢者を抱える家族から見た宅老所・グループホーム」

第2分科会 「宅老所・グループホームの生活とケア」

第3分科会 「宅老所・グループホームの生活とケアの空間」

第4分科会 「民間宅老所・グループホームの機能」

A部会 「日帰り型」

B部会 「日帰り型+お泊まりなどの多機能・多世代」

第5分科会 「公的福祉施設の小規模化への試み」

A部会 「特養の宅老所・グループホームの取り組み」

B部会 「特養の小規模ケア(ユニット)の取り組み」

C部会 「特養の小規模サテライト型の宅老所・グループホームの取り組み」

第6分科会 「医療施設の小規模化への取り組み」

第7分科会 「企業の宅老所・グループホームの取り組み」

第8分科会 「行政や社会福祉協議会の宅老所・グループホームの支援と推進」

第9分科会 「宅老所・グループ保険と介護保険法・NPO法」

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★私は託老所「あんき」の代表として、第4分科会、B部会に報告者として参加をしました。

 フォーラムに参加して、感じたこと・考えたことなどを箇条書きにしてみます。

今からは、「自宅でない在宅」が大切、必要である。

「自宅でない在宅」では、本人の代弁者として、本人の気持ちをまず第一に、と言う姿勢が大切である。

「自宅でない在宅」では、家族との「程良い距離」が保てる。

託老所に関する考え方。

・行政にとって託老所は本人の家ではないし施設でもない。
・本人にとって託老所は家であり、施設である。

託老所の社会に対する役割・大きな施設との違いは。

・施設ケアへの改革者となる。
・小さいところであるから、人が丸ごと見える。
・大きい施設では、老人がどうしたら良いか分からず、自然の振る舞いができない。(戸惑いがある。)
・老人ホームと託老所では、託老所が望まれる傾向にある。(今までは、「化装的判断」であった。本人の意思であるかどうか、本人に聞かなければならない。「化装的判断」とは本人の意思ではなく、周囲の判断である。)

現在の高齢者福祉の主流は、現在の50代の老後を考えている。

「大きい施設では人が施設に合わす」が、「小さい託老所では、その人自身に合わす」事ができる等、託老所が今後の主流になる理由と利点はあるが、以下のような危険性もある。

・密室になる。
・スタッフの負担が大きい。
・資質が悪くても他の目に触れにくい。   etc.

今後は、眼科・歯科・皮膚科・内科等医療連携が大切である。内科とか外科だけでもいけない。

国は、まず「最低の生活レベルを基準」として条件を作るが、現場では、それを「最高の基準」として勘違いして受け取っている傾向が見られる。

今後託老所等、小規模施設は法人格を取得する必要がある。

私達託老所は全国に増え続けています。今回託老所・グループホーム全国ネットワークが発足されます。全国の小規模施設が手をつなぎ、大きなうねりとなることを期待しています。



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